水生生物調査と稲刈り(2025.11.22-23)

水生生物調査 


連光寺東谷戸の会では、専門家や近隣の学校にも協力いただき、生きもの調査を継続的に行っています。絶滅危惧種などの生息状況のモニタリングを目的とした水生生物調査(個体数調査)は、年に2回(4月、11月)実施。11月23日に開催した調査の様子をレポートします。

この日は、近隣の聖ヶ丘中学自然探求部の生徒さんと多摩大聖ヶ丘中学校の生徒さんにも協力して頂きました💪

胴長を着て、調査方法の説明を聞いて、いざ湿地へ!


まずは下流側から調査をスタート。区間を区切って一度に3人がガサガサをして水生生物を探します。

湿地だけあって、足を踏み入れると場所によっては膝くらいまで足が埋まってしまいます😂

見つけた生きものは、バットに入れて、まずは観察します。

このヤゴの名前はなんだろう?!貝もいるね!

こちらは、上田んぼで確認されたヤゴ。湿地にはヤゴがたくさん棲息していることが分かります。


ホトケドジョウなどの魚類は体長も測定して記録していきます。

ホトケドジョウ

モノアラガイ類

湿地にはホタルのエサとなるカワニナがたくさん棲息しているのですが、今回の調査では水田の中で多数のモノアラガイ類が確認されました。過去の記録をみると2011年~2017年に記録がありましたが、最近では見られなかったので急に増えた印象があります。
水田での湛水状態を続けるようにしたことがこれらの生息にはプラスに働いたのか、あるいはカワニナ類がやや少なくなったことにより、利用できる資源が残るようになったために増加したのか、、、引き続き気にしていきたいと思います。

また、通称ドンズマリのあたりではこれまでの一連の調査で確認されていないと思われるトンボ科ヤゴが確認されました。

長年、同じ手法でモニタリング調査を行うことで、様々な湿地の変化をみることができます。


最後に調査で見つけた水生生物について詳しく説明してもらいました。生徒さんが真剣に聞く様子が印象的でした。

参加された皆さん、ありがとうございました。

稲刈り

水生生物調査の前日には、常連メンバーで稲刈りを行いました。


湿地はもともとは水田だったこともあり、生きものの住処となるような田んぼの復元・管理を行っています。ボランティアメンバーが1年かけて畦塗り、育苗、代掻き、田植え、除草、畦の補修など、気持ちを込めて育てた稲を刈り取ります。




刈り取った稲は、稲架かけをして稲を自然乾燥させます。


この後、脱穀、籾摺り、精米をして頂くことになります。どんな味なのか、楽しみです😉

稲刈りに参加された皆さん、お疲れ様でした。


おまけ


今回のおまけは、美しく色づいた紅葉と木の実です。癒されますね。





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