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オタマジャクシ発見と、急流への応急対策

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 その後の田んぼの様子 〜小さな命の行方〜 湿地に春が訪れ、生きものの気配が一気に増えてきたことを前回の記事☞ こちら でお伝えしましたが、先日湿地の様子を見に行ってみると、、、水の中に小さな動きがありました。   よく見ると、オタマジャクシが何匹か泳いでいます!🐸 おそらくシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシではないかと思われます。   このカエルは水の中ではなく、田んぼのあぜなどの土の中に卵を産む少し変わった習性があります。 これまで何度か、「産卵していないか」と注意して見てきました。しかし、卵のかたまり(卵胞)はついに見つけることができませんでした。 それでもオタマジャクシがいるということは、どこかで確実に産卵があったということです。   おそらく、見えない場所――土の中で産卵していて、私たちの目には見えなかったのだと思います。 実際、シュレーゲルアオガエルは土の中に卵を産み、孵化したオタマジャクシは雨などによって水の中へ入ると言われています。 *** ただ、今回の観察では気になる点もありました。 下田んぼの出口部分が崩れてしまい、水が勢いよく流れ出ている状態になっていました。 写真では分かり難いですが左上の大きな穴からかなりの勢いで流水している。 この流れの強さでは、せっかく生まれたオタマジャクシが流されてしまうのではないかと心配になります。 一方で、少し安心する場面もありました。 先日見つけたとき、オタマジャクシは泥の中からゆっくり姿を現しました。  普段は泥の中に潜って身を守っているのかもしれません。 今回も同じように、流れを避けながら無事でいてくれていることを願うばかりです。 そこで、取り急ぎの対応として、簡単ではありますが対策を行いました。 波板を使って水の流れを少し抑える応急措置を実施しました。 大きな改善ではありませんが、水の勢いを弱めることで、少しでもオタマジャクシが流されにくくなればと考えています。 *** 前回の記事では、田んぼに水が入ったことで生きものが戻ってきた様子をお伝えしました。 そして今回は、その中で実際に新しい命が生まれていることを確認することができました。 ただ同時に、小さな環境の変化が、その命に大きく影響することも感じています。 これからも引き...

シュレーゲルアオガエルの季節到来!谷戸湿地でのやさしい保全活動

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 初夏の田んぼで、いきものたちの営みに寄り添う 5月の定例活動には、合計8人が参加しました。   そのうち1人は、ウェブサイトを見て参加してくれた大学院生。社会科学を専攻し、市民ボランティア活動に関心を持っているとのことで、「すっごく勉強になりました。」と力強く話してくれたのが印象的でした。自然環境の現場を体験しながら学ぶ機会として、こうした参加はとても嬉しいですね。 田んぼのいきものに配慮した作業判断 この時期の谷戸湿地で特に重要なのが、シュレーゲルアオガエルの繁殖です。田んぼからは、オスの「コロコロ」とした鳴き声が響いていましたが、残念ながら姿を確認することはできず、写真に収めることもできませんでした。 シュレーゲルアオガエルは春から初夏にかけて繁殖期を迎え、水田の水際や畦(あぜ)に小さな穴を掘り、その中に白い泡状の卵塊を産み付けます。オスがあらかじめ浅い穴を掘り、そこで鳴くことでメスを呼び寄せるという、ユニークな繁殖行動をとります。泡状の卵は、乾燥や外敵から卵を守る役割を持ち、孵化のタイミングで雨とともに水田へと流れ出します。 こうした重要な時期であるため、今回は田んぼ中央の通路の修理作業は先送りし、代わりにカエルの産卵環境を整えることを優先しました。 崩落して穴が開いた中央通路 具体的には、田んぼの畦に設置されていた波板を外し、産卵しやすい状態に整備しました。 保全活動では、こうした「今やるべきこと」と「敢えてやらない」という判断も大切なポイントになります。 カエルの鳴き声がする田んぼの畦 他にもさまざまないきものが観察されました。 特にツバメが泥を集めに来る様子は、田んぼが周辺の生態系とも密接につながっていることを実感させてくれます。 外来植物の除去と環境整備 田んぼへ向かう木道沿いでは、外来植物の除去作業を行いました。今回対象としたのは、セイタカアワダチソウとアメリカセンダングサといった種に加え、繁茂しやすいつる草です。 これらは在来の植物の生育を妨げる可能性があるため、湿地環境のバランスを保つうえで継続的な管理が重要です。地道な作業ですが、生態系保全では大切な取り組みになります。 午後は田植え準備 午後は、田植えに向けた準備作業を行いました。衣装ケースに泥をため、うるち米の発芽した種もみを植え付けていきます。 この工程は、一...

シオヤトンボが舞う春の湿地で水生生物調査

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春の湿地で水生生物調査を行いました 今回、湿地の水路と田んぼで、水生生物の調査を行いました。 春らしいあたたかな一日で、さまざまな生きものの姿や声を感じることができました。 春を感じる湿地のようす この日は、生きものたちが活動を始め、湿地ではシオヤトンボがたくさん飛び回り、ウグイスやシジュウカラのさえずりが聴こえ、春らしい雰囲気を感じる日でした。 また、水田にはスズメやツバメがやってきて、巣づくりのためなのか、泥を集める様子も見られました。 水辺では、シュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえてきました。一度に3方向から鳴き声が聞こえてきたので、少なくとも3個体はいるようです。カエルの卵塊は見られませんでしたが、湿地での繁殖に期待したいです。   水田や水路で見られたヤゴたち 水生生物の調査では、田んぼの中だけでなく、水路にも多くのトンボの幼虫(ヤゴ)が見つかりました。   調査では、オニヤンマのヤゴは流れのある水路で多く見つかり、シオヤトンボのヤゴは田んぼの中で多く見つかるという、はっきりとしたちがいが見られました。 オニヤンマのヤゴが水路に多い理由 オニヤンマのヤゴは、水がゆっくり流れている場所を好むヤゴです。流れがあることで水の中に酸素がたくさんふくまれ、体の大きいオニヤンマのヤゴでも呼吸しやすい環境なのかもしれません。あるいは水路は小さな水生昆虫などのエサが流れてくることが多いためより生息しやすい環境なのかもしれません。ただし、多摩川のような大きい水域ではなく、谷戸や崖線の湧水を水源とする小河川に幼虫が生息する(産卵する)ことが多いようです。 今回の調査でも、流れのある水路でオニヤンマのヤゴが多く見つかりましたが、泥に身を隠して生息するためなのか、水路の下流側の泥深い場所に特に多く見つかりました。 シオヤトンボのヤゴが田んぼに多い理由 一方、シオヤトンボのヤゴは、水の流れがほとんどない、しずかな水辺を好みます。田んぼの中は、水の流れが弱い、水温が上がりやすい、稲や水草などかくれる場所が多い、といった特徴があり、シオヤトンボのヤゴが成長しやすい環境のようです。 オニヤンマのヤゴと同様、成虫になるまでには冬を越す必要がありますが、シオヤトンボは春一番に羽化する種類のひとつであるため、春先に水が枯れない安定した湿地環境が不可欠と言...

芽生えの季節になりました

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湿地の保全活動と春の生きもの観察(3月18日) 3月18日は、田んぼの整備を中心に活動を行いました。   この日は、テビーの水が抜けてしまう場所に波板を入れる作業や、上の田んぼから下の田んぼへ水を流すパイプの修理、下の田んぼの流出口にできた大きな穴の修理をしました。水がしっかりたまることで、生きものが暮らししやすい環境になります。 作業をしているまわりでは、春の自然がいっぱいでした。満開の桜、足元には小さな花がたくさん咲き、春が来たことを教えてくれていました。 見つけた春の植物たち この日、湿地や田んぼのまわりでは、次のような植物が見られました。 🍀 コゴメイヌノフグリ 🍀 地面にはりつくように広がって、白い小さな花をさかせる植物です。春になるといちはやく花をさかせ、短い間にたねを作ります。足元をよく見ると見つかる、春のサインのような花です。外来種ではありますが、田んぼの周りに咲いていました。 🍀 タネツケバナ  🍀 水があるところや、湿った田んぼのあぜによく生えています。稲の種もみを水に漬ける頃に開花することから、この名前がつきました。水のあるよい環境があることを教えてくれる植物です。 🍀 ミゾソバ  🍀 日当たりの良い水路や湿地のふちに群生する植物です。溝に生える蕎麦に似た花を咲かせることが名前の由来。キショウブ(外来種)を抜根したエリアに新芽を出していました。春はまだ小さいですが、これからどんどん大きくなります。地面をおおうことで、乾燥化や土が流れ出るのを防ぐ働きもしています。 🍀シロヤブケマン( ムラサキケマン)  🍀 少し日かげのある場所に咲く、紫色の花がきれいな植物です。春に花をさかせ、夏になると地上の部分はなくなり、秋に発芽して冬を越し、また春に成長して開花します。季節ごとに姿を変える植物です。 🍀 キブシの花  🍀 木にぶら下がるように、黄色い花をたくさん咲かせていました。葉が出る前に花が咲くので、とても目立ちます。虫たちも花に集まり、春のはじまりを感じさせてくれる木です。下田んぼの脇に咲いていました。 🍀 ユキノシタ 🍀 湿った場所や、少し日かげになるところで見られるユキノシタは、湿地の最下流部に生えています。丸い葉っぱが地面に広がるように生えていて、春から初夏にかけ...

【祝】TAMAサスティナブル・アワード2025-2026 生物多様性保全部門を受賞しました!

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  長年に渡る地道な取組みが評価され、『 TAMAサスティナブル・アワード2025-2026 生物多様性保全部門 』を受賞しました! 「TAMAサスティナブル・アワード」は、「多摩市気候非常事態宣言」を市民と一緒に前へ進めていくため、地域や学校、企業などで実践されている「持続可能なライフスタイル」「環境にやさしい取組」を表彰するもの。当会の活動に対して、「非常に貴重な湿地環境を守るために、体系的・継続的に活動を進めており、またその成果も目に見える形で出ているところが素晴らしい」と評価して頂きました。 TAMAサスティナブル・アワード2025-2026受賞団体が決まりました!|多摩市公式ホームページ お礼の言葉 この度は私たちの活動をご評価いただきありがとうございます。 私たちは、東京都が50番目に指定した連光寺・若葉台里山保全地域で活動しています。多摩大学や八坂神社のある市境のこの地域は標高161mと多摩市内で最も高く、保全地域指定の目的は、自然環境とともに一体の貯水機能そのものをまもることでもあります。 さて、保全地域そのものは約5haあり、その中には多摩市が始めようとしている農業公園も含まれますが、私たちが活動しているのは、保全地域の中でも一番下流の小さな湿地です。 湿地には湿地独特の生態系がありますが、この湿地では国の絶滅危惧種であるキバサナギガイ、ミズコハクガイなどの陸水産性貝類やヒメアカネなどの昆虫類、地元由来のヘイケボタル、ホトケドジョウほか、希少ないきものが確認されています。 一年中供給される地下水や、もともとは谷戸の田んぼだった地形、雑木林等が相まった条件ならではの生態系を、東京都は野生動植物保護地区として残し、私たちはそこを守る活動をしています。 この度はこのような機会をいただけたので、私たちが大切に思う二つのことをお話しさせて下さい。 湿地に隣接する斜面に宅地開発の計画が持ち上がったのは2008年で、斜面を切り崩した土砂を湿地に落として埋め、そこも宅地にするという計画でした。それを知った当会の代表が、藁をも掴む気持ちで多摩市の市民活動情報センターを訪ね、そこが「環境NPOエコメッセ」を紹介し、そこが「よみがえれ、大栗川を楽しむ会」につないでくれました。 署名活動、調査のためのカンパ集め、議会や行政への働きかけが始まっていったのですが、市民...