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ホトケドジョウもひと安心?真夏の田んぼ見回り(7/25 定例活動)

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 田んぼに命の水!ホトケドジョウもびっくりの湿地見回り 連日の暑さが続く中、この日はまずは田んぼの様子を見に向かいました。田植えをしてから気になっていたのですが、現地に着いてみると、、、 上田んぼの水がかなり減っていて、なんと干上がる寸前! そこで急きょ、入流口に置いていた土嚢の位置を調整し、水が上田んぼへ流れるようにしました。 ほぼ干上がっていた上田んぼ すると、しばらくして思わぬ光景が。 泥の中に潜ってじっと暑さをしのいでいたホトケドジョウたちが、まるで「待ってました!」と言わんばかりに元気よく泳ぎ始めました。 元気に泳ぎ始めたホトケドジョウ ホトケドジョウは、きれいな湧水や湿地にくらす小さなドジョウの仲間です。 水質の変化に弱く、生息できる環境が限られているため、里山の豊かな自然を象徴する生きものの一つです。 さらに同じ泥の中からはケラも登場!急に水が戻ってきたことに驚いたのか、慌てて水面にはい出し、そのまま泳いで岸へ上陸していきました。 その後は畦の補強作業を実施しました。 また、一部で波板が高く設置されていた場所があったため、水面近くまで高さを下げる作業も行いました。これによって生きものたちが田んぼと周囲の湿地を行き来しやすくなり、より自然に近い環境へと改善することができました。 最近では全国各地でコンクリートや高い畦によって生きものの移動が妨げられることが問題になっています。小さな段差でも、生きものたちにとっては大きな壁になることがあるのです。 また、中央木道周辺では、ヨシ原に絡みついていたつる植物の除去作業も行いました。 夏になるとつる植物は勢いよく成長し、ヨシに覆いかぶさるように広がります。そのまま放置すると、重みでヨシが倒れたり、日当たりが悪くなったりして、ヨシ原全体の環境が変化してしまうことがあります。 そこで今回は中央木道から手の届く範囲のつるを取り除き、ヨシがしっかり立ち続けられるよう手入れを行いました。ヨシ原は湿地の景観をつくるだけでなく、多くの昆虫や小動物の隠れ家にもなっています。毎年少しずつ管理を続けることで、生きものたちが暮らしやすい環境を守っています。 この日は熱中症指数も高くなりそうだったため、物置の整理の後は、作業を早めに終了。その後は湿地内や周辺の農地をゆっくり歩きながら、生きもの観察を楽しみました。 見つけた生きもの...

~畦の修繕から田植えまで、保全活動の一日~(7/4 定例活動)

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保全湿地の田んぼでは、田植えの時期を迎え、さまざまな維持管理作業を行いました。田んぼはお米を育てるだけでなく、多くの生きもののすみかとなり、湿地環境を支える大切な場所です。今回は、その保全活動の様子をご紹介します。 豪雨で崩れた畦を修繕 先日の豪雨の影響で、上田んぼと下田んぼの間にある畦が一部崩れてしまいました。このままでは水が適切に管理できず、田んぼや湿地の環境に影響するおそれがあります。 畦の中央付近が崩壊して水が勢いよく流れている そこで、まずは崩れた畦の修繕作業を実施しました。また、上田んぼから下田んぼへ水を流すためのパイプ(水路)を、田んぼの上側の端へ移設しました。これにより、水の流れをより安定して管理できるようになります。 修繕が完了した畦 上側に移動したパイプ(水路) 畦や水路は目立たない存在ですが、田んぼの水環境を維持するうえで欠かせない重要な設備です。こうした地道な管理が、湿地全体の健全な環境につながっています。 田植え前に欠かせない「畔塗り」 続いて、田植え前の準備として畔塗りを行いました。 畔塗りは、畦の表面に泥を塗り固めて水漏れを防ぐ作業です。田んぼの水位を安定させるために昔から行われてきた大切な作業で、生きものたちの生息環境を守ることにもつながります。 湿地の田んぼでは、水の深さや流れが少し変わるだけでも生態系に影響を与えることがあります。そのため、こうした基本的な管理作業が保全活動の重要な基盤となっています。 水位を調整して田植えを実施 午後の田植えに備えて、午前中に水路を堰き止めて田んぼの水位を下げました。水位に調整することで、苗を植えやすくなり、活着しやすい環境を整えることができます。 そして午後には、上田んぼで田植えを行いました。 一株ずつ苗を植えていく作業は大変ですが、この田んぼが今年も豊かな湿地環境を支えてくれることを願いながら作業を進めました。 湿地を守るための小さな積み重ね 畦の修繕、水路の調整、畔塗り、そして田植え。一つひとつは地道な作業ですが、これらの積み重ねによって湿地の環境は維持されています。 田んぼは、人と自然が長い時間をかけて築いてきた環境です。適切に管理された田んぼには、多くの昆虫やカエル、水生生物が集まり、それを支える豊かな生態系が育まれます。 これから苗が成長し、田んぼの風景も少しずつ変化していきます。今後...

オタマジャクシ発見と、急流への応急対策

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 その後の田んぼの様子 〜小さな命の行方〜 湿地に春が訪れ、生きものの気配が一気に増えてきたことを前回の記事☞ こちら でお伝えしましたが、先日湿地の様子を見に行ってみると、、、水の中に小さな動きがありました。   よく見ると、オタマジャクシが何匹か泳いでいます!🐸 おそらくシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシではないかと思われます。   このカエルは水の中ではなく、田んぼのあぜなどの土の中に卵を産む少し変わった習性があります。 これまで何度か、「産卵していないか」と注意して見てきました。しかし、卵のかたまり(卵胞)はついに見つけることができませんでした。 それでもオタマジャクシがいるということは、どこかで確実に産卵があったということです。   おそらく、見えない場所――土の中で産卵していて、私たちの目には見えなかったのだと思います。 実際、シュレーゲルアオガエルは土の中に卵を産み、孵化したオタマジャクシは雨などによって水の中へ入ると言われています。 *** ただ、今回の観察では気になる点もありました。 下田んぼの出口部分が崩れてしまい、水が勢いよく流れ出ている状態になっていました。 写真では分かり難いですが左上の大きな穴からかなりの勢いで流水している。 この流れの強さでは、せっかく生まれたオタマジャクシが流されてしまうのではないかと心配になります。 一方で、少し安心する場面もありました。 先日見つけたとき、オタマジャクシは泥の中から ぶふぉっと土煙をあげて 姿を現しました。  普段は泥の中に潜って身を守っているのかもしれません。 今回も同じように、流れを避けながら無事でいてくれていることを願うばかりです。 そこで、取り急ぎの対応として、簡単ではありますが対策を行いました。 波板を使って水の流れを少し抑える応急措置を実施しました。 大きな改善ではありませんが、水の勢いを弱めることで、少しでもオタマジャクシが流されにくくなればと考えています。 *** 前回の記事では、田んぼに水が入ったことで生きものが戻ってきた様子をお伝えしました。 そして今回は、その中で実際に新しい命が生まれていることを確認することができました。 ただ同時に、小さな環境の変化が、その命に大きく影響することも感じています...

シュレーゲルアオガエルの季節到来!谷戸湿地でのやさしい保全活動

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 初夏の田んぼで、いきものたちの営みに寄り添う 5月の定例活動には、合計8人が参加しました。   そのうち1人は、ウェブサイトを見て参加してくれた大学院生。社会科学を専攻し、市民ボランティア活動に関心を持っているとのことで、「すっごく勉強になりました。」と力強く話してくれたのが印象的でした。自然環境の現場を体験しながら学ぶ機会として、こうした参加はとても嬉しいですね。 田んぼのいきものに配慮した作業判断 この時期の谷戸湿地で特に重要なのが、シュレーゲルアオガエルの繁殖です。田んぼからは、オスの「コロコロ」とした鳴き声が響いていましたが、残念ながら姿を確認することはできず、写真に収めることもできませんでした。 シュレーゲルアオガエルは春から初夏にかけて繁殖期を迎え、水田の水際や畦(あぜ)に小さな穴を掘り、その中に白い泡状の卵塊を産み付けます。オスがあらかじめ浅い穴を掘り、そこで鳴くことでメスを呼び寄せるという、ユニークな繁殖行動をとります。泡状の卵は、乾燥や外敵から卵を守る役割を持ち、孵化のタイミングで雨とともに水田へと流れ出します。 こうした重要な時期であるため、今回は田んぼ中央の通路の修理作業は先送りし、代わりにカエルの産卵環境を整えることを優先しました。 崩落して穴が開いた中央通路 具体的には、田んぼの畦に設置されていた波板を外し、産卵しやすい状態に整備しました。 保全活動では、こうした「今やるべきこと」と「敢えてやらない」という判断も大切なポイントになります。 カエルの鳴き声がする田んぼの畦 他にもさまざまないきものが観察されました。 特にツバメが泥を集めに来る様子は、田んぼが周辺の生態系とも密接につながっていることを実感させてくれます。 外来植物の除去と環境整備 田んぼへ向かう木道沿いでは、外来植物の除去作業を行いました。今回対象としたのは、セイタカアワダチソウとアメリカセンダングサといった種に加え、繁茂しやすいつる草です。 これらは在来の植物の生育を妨げる可能性があるため、湿地環境のバランスを保つうえで継続的な管理が重要です。地道な作業ですが、生態系保全では大切な取り組みになります。 午後は田植え準備 午後は、田植えに向けた準備作業を行いました。衣装ケースに泥をため、うるち米の発芽した種もみを植え付けていきます。 この工程は、一...

シオヤトンボが舞う春の湿地で水生生物調査

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春の湿地で水生生物調査を行いました 今回、湿地の水路と田んぼで、水生生物の調査を行いました。 春らしいあたたかな一日で、さまざまな生きものの姿や声を感じることができました。 春を感じる湿地のようす この日は、生きものたちが活動を始め、湿地ではシオヤトンボがたくさん飛び回り、ウグイスやシジュウカラのさえずりが聴こえ、春らしい雰囲気を感じる日でした。 また、水田にはスズメやツバメがやってきて、巣づくりのためなのか、泥を集める様子も見られました。 水辺では、シュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえてきました。一度に3方向から鳴き声が聞こえてきたので、少なくとも3個体はいるようです。カエルの卵塊は見られませんでしたが、湿地での繁殖に期待したいです。   水田や水路で見られたヤゴたち 水生生物の調査では、田んぼの中だけでなく、水路にも多くのトンボの幼虫(ヤゴ)が見つかりました。   調査では、オニヤンマのヤゴは流れのある水路で多く見つかり、シオヤトンボのヤゴは田んぼの中で多く見つかるという、はっきりとしたちがいが見られました。 オニヤンマのヤゴが水路に多い理由 オニヤンマのヤゴは、水がゆっくり流れている場所を好むヤゴです。流れがあることで水の中に酸素がたくさんふくまれ、体の大きいオニヤンマのヤゴでも呼吸しやすい環境なのかもしれません。あるいは水路は小さな水生昆虫などのエサが流れてくることが多いためより生息しやすい環境なのかもしれません。ただし、多摩川のような大きい水域ではなく、谷戸や崖線の湧水を水源とする小河川に幼虫が生息する(産卵する)ことが多いようです。 今回の調査でも、流れのある水路でオニヤンマのヤゴが多く見つかりましたが、泥に身を隠して生息するためなのか、水路の下流側の泥深い場所に特に多く見つかりました。 シオヤトンボのヤゴが田んぼに多い理由 一方、シオヤトンボのヤゴは、水の流れがほとんどない、しずかな水辺を好みます。田んぼの中は、水の流れが弱い、水温が上がりやすい、稲や水草などかくれる場所が多い、といった特徴があり、シオヤトンボのヤゴが成長しやすい環境のようです。 オニヤンマのヤゴと同様、成虫になるまでには冬を越す必要がありますが、シオヤトンボは春一番に羽化する種類のひとつであるため、春先に水が枯れない安定した湿地環境が不可欠と言...