水生生物調査(2025.4.26)


 連光寺東谷戸の会では、専門家や近隣の学校にも協力いただき、生きもの調査を継続的に行っています。絶滅危惧種などの生息状況のモニタリングを目的とした水生生物調査(個体数調査)は、年に2回(4月、11月)実施。4月26日に開催した調査の様子をレポートします。

この日は、近隣の多摩大聖ヶ丘中学校の生徒さんにも協力して頂きました💪

胴長を着て、調査方法の説明を聞いて、いざ湿地へ!

湿地へ行くと、満開の藤の花が出迎えてくれました。

山間の斜面を彩る藤の花は、息を呑むほどの美しさ!綺麗ですね~

まずは下流側から調査をスタート。区間を区切って一度に3人がガサガサをして水生生物を探します。

湿地だけあって、足を踏み入れると場所によっては膝くらいまで足が埋まってしまいます😂


網をすくうと、もちろん泥。
でも、泥の中に何か動くものが。よ~く見ると、写真の右端にでかいヤゴがいます。


めちゃめっちゃでかいと思ったら、オニヤンマのヤゴでした。


こちらは上流の田んぼにいたシオヤトンボのヤゴ。湿地だけあってヤゴはたくさん棲息しています。


木道にはシオヤトンボの成虫の姿も😀

今回の調査では、南側の流れの下流でオニヤンマが、北側の下流でヤマサナエが多くみられました。


こちらは、ホトケドジョウ。
連光寺の湿地では常連ですが、東京都と環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類として掲載されている絶滅危惧種です。


今年の冬は、田んぼを湛水状態が保つようにしたことがよかったのか、田んぼの中にはホトケドジョウがたくさんいました~😊


こちらは、ヒメゲンゴロウ!!めっちゃ可愛いですね。
成虫と幼虫のツーショットです!(^_-)-☆

前回の調査でもヒメゲンゴロウがいたので、こちらも湛水継続の効果があったのか、湿地で繁殖しているようです。


ちびちゃんサワガニ。中学生が見つけてくれました。


ちょっと苦手な方もいそうですが、こちらはクロスジヘビトンボ類の幼虫。
ヤマトクロスジヘビトンボ(東京都 準絶滅危惧)でしょうか?


ホタルのエサになるカワニナも生息していますが、ここ数年の調査では数が減っているようで、心配です💦


最後は、東京都環境公社 研究員の西田さんから谷戸に生息する水生生物について説明して頂きました。
生きもの大好きの中学生も興味津々。子供たちにとっては、学校近くにある東谷戸がいかに重要な場所なのかを身をもって体験する機会となったようです。



参加された皆さん、お疲れ様でした😀

第18回水生生物調査

講 師:東京都環境公社 東京都環境科学研究所 研究員 西田 一也 日 時:2025年4月26日(土) 13:00~16:00 場 所:連光寺・若葉台里山保全地域内の湿地 協 力:多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校 自然科学部
参加者:大人 10人、中学生 12人 内 容:水温等の環境測定,水生生物の個体数調査

【おまけ】

新緑の谷戸

フジの花

アケビの花

キタテハ

ツボスミレ

カキドオシ

タケノコ

とても綺麗ですが、侵略的外来種のショカツサイ(ハナダイコン)💦

こちらも中国原産の侵略的外来種、セリバヒエンソウ💦
駆除対象となります💧








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