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キショウブの抜根作業(2025.5.24 定例活動)

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  5月24日の定例活動は、環境省の要注意外来生物に指定されているやっかいもののキショウブの抜根作業を行いました。 この日は、東京都の 保全地域 サポータ ー の皆さんも参加して頂き、大人数での力仕事となりました。 サポーターの多くは連光寺の湿地が初めてということで、まずは湿地全域をぐるっと巡回案内した後、キショウブ抜根作業の説明をうけます。 キショウブはヨーロッパから西アジア原産で、観賞用として 日本に導入されて現在では全国各地に分布しています。黄色の花はとても綺麗なのですが、 繁殖力がとても強く、日本の在来種を駆逐するなどの 被害を及ぼす可能性が高いことから 外来生物法で 要注意外来生物に指定されています。連光寺東谷戸でも大繁殖していて、湿地の保全にとって大きな課題となっています。 キショウブは 多年草なので根ごと抜き取ることで拡大繁殖を抑えることができるのですが、地中にはびこった根っこをスコップを使って掘り起こすのはまさに力仕事💪💪💪 しかも湿地の土は水分を含んでいるのでかなり重い💦 抜き取ったキショウブの葉には湿地に棲息するキバサナギガイなど極めて希少な陸産・淡水産の貝類がくっついている可能性があるため、葉を一枚ずつ確認します。また、根の部分は切り落としてから水路で泥を洗い落として処分します。 キバサナギガイはとっても小さい貝なので、確認するのも大変。葉っぱの隙間を観察したり、葉同士で叩き落としたり、、、 あ!これ、キバサナギガイじゃない?! 虫眼鏡係に確認してもらうも 、「違う、ただの泥粒」と冷ややかに(^_^;) 抜根だけでなく、種が出来てしまわないように花摘みも行いました。 抜根していると、泥の中からはたくさんのサワガニも見つかります。サワガニさん、お騒がせしてごめんなさい🙇 こちらはヒダリマキマイマイ。下にいるのは子供なのかな? 昨年キショウブを抜根したエリアには、ミゾソバの芽がたくさん出てきています。今回抜根したエリアも在来種が復活してくれることを期待しています。 大変な作業でしたが、参加された皆さん、お疲れ様でした。 おまけ 田んぼに産卵する クロスジギンヤンマ ナナホシテントウ めちゃかっこいい、キマダラカメムシ

5月24日(土)定例活動 開催のお知らせ

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毎月第4土曜日を定例活動日とし、普段は入ることが出来ない湿地内の見学や、保全のための様々な活動を行っています。 初めて定例活動への参加をご希望される場合には、 お問い合わせフォーム からご連絡ください。   【5月度 定例会】 ■ 開催日: 2025年  5 月 24日(土) (雨天中止) ■ 時間: 10時~12時, 13時~15時頃 ■ 作業内容:(予定) 午前:打合せ、作業 午後:作業 ■  持ち物・服装: 汚れてもよい怪我の予防になる服装(長袖、長ズボン、運動靴) 軍手、帽子、飲み物、手ぬぐい など 昼食(午前・午後で通しで参加の場合)  ■ 注意事項: ※ 午前だけ、午後だけの参加も可能 ※ 午後からご参加の方は12時45分頃にお越しください。 ※ 通しで参加される方は、お昼ご飯をご持参ください。 ※  当日は東京都環境公社のサポーター派遣事業からの参加もあります。

水生生物調査(2025.4.26)

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 連光寺東谷戸の会では、専門家や近隣の学校にも協力いただき、生きもの調査を継続的に行っています。絶滅危惧種などの生息状況のモニタリングを目的とした水生生物調査(個体数調査)は、年に2回(4月、11月)実施。4月26日に開催した調査の様子をレポートします。 この日は、近隣の多摩大聖ヶ丘中学校の生徒さんにも協力して頂きました💪 胴長を着て、調査方法の説明を聞いて、いざ湿地へ! 湿地へ行くと、満開の藤の花が出迎えてくれました。 山間の斜面を彩る藤の花は、息を呑むほどの美しさ!綺麗ですね~ まずは下流側から調査をスタート。区間を区切って一度に3人がガサガサをして水生生物を探します。 湿地だけあって、足を踏み入れると場所によっては膝くらいまで足が埋まってしまいます😂 網をすくうと、もちろん泥。 でも、泥の中に何か動くものが。よ~く見ると、写真の右端にでかいヤゴがいます。 めちゃめっちゃでかいと思ったら、オニヤンマのヤゴでした。 こちらは上流の田んぼにいたシオヤトンボのヤゴ。湿地だけあってヤゴはたくさん棲息しています。 木道にはシオヤトンボの成虫の姿も😀 今回の調査では、 南側の流れの下流でオニヤンマが、北側の下流でヤマサナエが多くみられました。 こちらは、ホトケドジョウ。 連光寺の湿地では常連ですが、東京都と環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類として掲載されている絶滅危惧種です。 今年の冬は、田んぼを湛水状態が保つようにしたことがよかったのか、田んぼの中にはホトケドジョウがたくさんいました~😊 こちらは、ヒメゲンゴロウ!!めっちゃ可愛いですね。 成虫と幼虫のツーショットです!(^_-)-☆ 前回の調査でもヒメゲンゴロウがいたので、こちらも 湛水継続の効果があったのか、湿地で繁殖しているようです。 ちびちゃんサワガニ。中学生が見つけてくれました。 ちょっと苦手な方もいそうですが、こちらはクロスジヘビトンボ類の幼虫。 ヤマトクロスジヘビトンボ(東京都 準絶滅危惧)でしょうか? ホタルのエサになるカワニナも生息していますが、ここ数年の調査では数が減っているようで、心配です💦 最後は、東京都環境公社 研究員の西田さんから谷戸に生息する水生生物について説明して頂きました。 生きもの大好きの中学生も興味津々。子供たちにとっては、学校近くにある東谷戸がいかに重要な場所なの...

4月26日(土)定例活動のお知らせ(水生生物調査)

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毎月第4土曜日を定例活動日とし、普段は入ることが出来ない湿地内の見学や、保全のための様々な活動を行っています。 次回の定例活動は、水生生物調査を実施します。 初めて定例活動への参加をご希望される場合には、 お問い合わせフォーム からご連絡ください。   【開催日時】 2025年 4月 26日(土)10時~17時頃 (雨天の場合は、4月27日 or 29日 に延期)   【作業内容】(予定) 10時~12時 定例作業、打合せ 12時~13時 お昼 13時~17時 水生生物調査(個体数調査)   ※ 午前だけ、午後だけの参加も可能 ※ 午後からご参加の方は12時45分頃にお越しください。 ※ 通しで参加される方は、お昼ご飯をご持参ください。 ※ 水生生物調査は、年に2回(4月、11月)実施しています。 水生生物調査については、 「生き物調査」 を参照ください。  

春に向けての田んぼを整備(2025.3.22 定例活動)

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  3月22日の定例活動は、初夏を思わせる暖かさの中で汗を流しました。 午前:巡回観察 まずは、変わったことがないか湿地を一通り観察することからスタート。 前回の定例活動で水漏れしていた畔を修善した田んぼの様子を見に行くと、、、湛水状態に一同安堵♪ ^^  先日の雨や雪のおかげで流入量が増し、北水路上流部も水の流れが確保されていました~♪ 南水路の最下流域近くには、カエル類の産卵場所として「止水域の創出」を目指して、池の掘削を地域環境計画が試みました。以前と比べて、面積的にも深さもかなりの掘削。しかし、カエルの卵塊はありませんでした。 南水路の上の写真の位置から10m程上流には昨年9月に設置した、大雨時のオーバーフローを目指して設置した「落枝」があります。この写真を見る限り、有効に働いているようです♪ ナラ枯れして今年1月ごろに倒れた倒木。どうするか話し合った結果、無理はせずに南水路と斜面の間のフラットな場所に、斜面を押さえるようにまとめ置くのがよいだろうということになりました。 湿地の生きものを観察 上田んぼに動物の頭部の骨がありました。。。形から察するにタヌキ?、ハクビシン?   湿地にはモズのつがいが縄張りをはっているのですが、この日もモズが獲物を狙って湿地内をうろうろしていました。 モズが止まっていた木を見に行ってみると、、、モズのはやにえを発見!! なんとも生々しい姿のヒガシニホントカゲが串刺しに。。。 こちらはカワニナ。結構な数がいます。 ホバリングしながら餌をさがしているビロウドツリアブ。ふっくらしていて可愛いですね。 午後:作業 下田んぼの流出口からの水漏れが多いため、土のう袋を積み増してみました。 上たんぼと下たんぼの間の畔と下たんぼの反対側の畔を補強するために、杭を打ち、竹をわたし、土を運び、、、 地ならしをして、更に地固めして、完成!! 北水路上流部には、大雨時のオーバーフロー水を活用するための「オヒツ」を設置しています。そこからヨシ原までの途中に木道があり、その木道を跳び越えて流れ込む工夫をしてきたのですが、先日の意見交換会で木道下からも流入する手立てをしようということになり、、、頑張って掘り下げていきます。 ヨシ原の南水路寄りでは、ヘクソカズラの根っこ堀り。 湿地への流入口から三角コーナー手前までの北水路上流域に、水の流れ...